これまでの人類が刻んできた主な出来事は、さまざまな国や分野などのカテゴリーによって、ピックアップする事象が異なります。
そんな出来事が起きた年の順に記載した年表は、主に日本史や世界史で多く目にし、受験勉強で語呂合わせしながら記憶した人も多いことでしょう。
日本が国家統治に目覚め始めた飛鳥時代から、朝廷による統治が本格化した奈良時代には、当時の時代を反映した主な出来事がいくつも起きています。
ここでは、奈良時代にあった主な出来事を、簡単な年表で示しながらご紹介します。
奈良時代の主な出来事は?簡単な年表は?
飛鳥時代を引き継ぎ、律令体制の国家を作り出した奈良時代は、時代背景を感じさせ、のちの時代にも影響を与える主な出来事がいくつも起きています。
そんな奈良時代に起きた主な出来事を、簡単な年表で羅列すると次のように書き出せます。
・710年 平城京に都が移される
・712年 「古事記」の完成
・720年 「日本書紀」の完成
・729年 長屋王が謀反の疑いで窮問され自尽
・743年 墾田永年私財法
・752年 東大寺大仏開眼法要
・759年 「万葉集」最後の歌
・784年 長岡京へと都を移す
奈良時代の年表から分かる時代の流れは?
前述の奈良時代の簡単な年表からは、比較的短い期間の割に、日本の歴史に欠かさせない主な出来事があり、変化と発展を遂げた時代だったことがわかります。
平城京に都が移され始まった奈良時代は、飛鳥時代に制定された「大宝律令」をもとに、墾田永年私財法や和銅開珎などで政治や経済の仕組みが変わり、庶民の暮らしにも変化をもたらします。
しかも、日本最古の歴史書や歌集といわれる「古事記」や「日本書紀」、そして「万葉集」が編纂され、多数の寺院も建てられるなど、さまざまに文化的な背景も変化していたことがわかります。
言い換えれば、奈良時代は中央集権政治体制の発達によって、貴族や朝廷、寺院を中心に華やかな文化も発達したといえそうです。
また、奈良時代の文化には、唐だけでなく、朝鮮やインド、ペルシアなどの文化の影響も受けた国際色が特徴にもなっています。
奈良時代の主な出来事は簡単な年表で整理できる
平城京に都が移され始まった奈良時代には、「大宝律令」をもとに発達した政治や経済に関する主な出来事と共に、歴史書や歌集の編纂、寺院などの建築など文化的な変化が起きています。
100年にも満たない奈良時代に起きた主な出来事は、平城京から長岡京への遷都、墾田永年私財法、古事記や日本書紀などの編纂などが挙げられます。
割合短い時代だった奈良時代は、主な出来事を年表にすると、時代の全体像を簡単に把握できると共に、その後の日本に欠かせない時代だったことが痛感できます。